【親知らずを抜くと小顔になる?】噂の真相&抜歯メリット5選

  • 2021.05.29
【親知らずを抜くと小顔になる?】噂の真相&抜歯メリット5選

親知らずを抜くと小顔になるって本当かな?

とお悩みの方。

結論からお伝えすると、「親知らずを抜くと小顔になる」というのは都市伝説です。

ネット上では、「一定の特徴を持っている人は小顔効果を得やすい」と記載されているケースもありますが科学的根拠はありません。

むしろ、美容目的で正常に生えている親知らずまで抜いてしまうのは、非常にもったいないです。

そこで本記事では、日本口腔外科学会の認定医が在籍する北戸田COCO歯科が

  • 「小顔になる」は嘘!親知らずを抜く本当のメリット5選
  • 抜かなくても良い親知らずの特徴

の順に、美容目的で親知らずを抜こうか悩んでいる方に役立つ情報を紹介します。

歯科医師:田口
院長:田口

当院では、科学的根拠に基づいた情報発信を心がけています!

ぜひ参考にしてくださいね^^

歯科医師:田口

【執筆・監修者】田口 耕平


北戸田COCO歯科 院長
日本補綴歯科学会所属
日本接着歯学会所属
日本口腔インプラント学会所属

【詳しい経歴はこちら】

「小顔になる」は嘘!親知らずを抜く本当のメリット5選

「小顔になる」は嘘!親知らず抜く本当のメリット5選

冒頭でもお伝えしたとおり、「親知らずを抜くと小顔になる」という説には科学的根拠がありません。

ただし、

  • 痛みや腫れを感じたことが1度でもある
  • 虫歯や歯周病になっている
  • 親知らずの噛み合う歯がない
  • 横向き、斜めに生えている
  • 埋もれた状態で生えている

などの問題がある親知らずは抜くことで、

  1. 痛みや腫れの原因を取り除ける
  2. 虫歯や歯周病リスクを下げられる
  3. 口臭を予防できる
  4. 顎関節症のリスクを下げられる
  5. 歯並びへの悪影響を予防できる

といった5つのメリットを得られます。

歯科医師:田口
院長:田口

それぞれどういうことか解説しますね!

①痛みや腫れの原因を取り除ける

小顔目的以外に問題がある親知らずを抜く1つ目のメリットは、「痛みや腫れの原因を取り除ける」です。

親知らずは最奥に生えていることから、歯ブラシが届きにくく汚れ(細菌)が溜まりやすいです。

その影響で、痛みや腫れを発生させる「智歯周囲炎(ちししゅういえん)」になってしまうケースがあります。

そして、一時的に痛みが治まっても、痛みや腫れの原因である親知らずを取り除かないと何度も痛みや腫れが再発することが多いのです。

痛みや腫れの再発を防ぐためには、問題がある親知らずを早めに抜歯するのが1番だと覚えておきましょう!

②虫歯や歯周病リスクを下げられる

小顔目的以外に問題がある親知らずを抜く2つ目のメリットは、「虫歯や歯周病リスクを下げられる」です。

先程もご説明したとおり、親知らずは歯ブラシが届きにくく汚れ(細菌)が溜まりやすいです。

そのため、他の歯に比べて虫歯や歯周病リスクが高くなっています。

特に、

  • 横向き、斜めに生えている
  • 埋もれた状態で生えている

親知らずは虫歯や歯周病になりやすいので、早めに抜歯をするのがおすすめでしょう。

③口臭を予防できる

小顔目的以外に問題がある親知らずを抜く3つ目のメリットは、「口臭を予防できる」です。

親知らずは他の歯に比べて歯ブラシを当てにくい位置にあるため、汚れ(細菌)が溜まり口臭原因になることも珍しくありません。

歯ブラシを注意深く当てているつもりでも、

  • 横向き、斜めに生えている
  • 埋もれた状態で生えている

親知らずはどうしても歯ブラシが当たらない箇所ができてしまうので、完全に汚れを取り除くのが難しいのです。

そのため、やはり生え方に問題がある親知らずは早めに抜いておくことをおすすめします。

④顎関節症のリスクを下げられる

小顔目的以外に問題がある親知らずを抜く4つ目のメリットは、「顎関節症のリスクを下げられる」です。

親知らずは噛み合う歯がない状態だと、どんどん歯がない部分に向かって伸びてしまい噛み合わせがずれやすくなります。

その影響で、顎関節症になってしまうことがあるのです。

そのため、親知らずの噛み合う歯(対合歯)がない場合も、早めに抜歯をするのがおすすめでしょう。

⑤歯並びへの悪影響を予防できる

小顔目的以外に問題がある親知らずを抜く5つ目のメリットは、「歯並びへの悪影響を予防できる」です。

  • 下顎が小さく親知らずの生えるスペースがない
  • 横向きや斜めに生えている
  • 埋もれた状態で生えている

場合には、

  • 前歯の向きが変わる
  • 歯並びがデコボコになる

などの悪影響が歯並びに出ることがあります。

そのため、歯並びへの悪影響を予防するためには、問題がある親知らずは早めに抜くのがおすすめです。

ただし、一度親知らずによって悪くなってしまった歯並びは抜歯しても治らないので注意してくださいね!

歯科医師:田口
院長:田口

では次に、抜かなくても良い親知らずについて説明していきますね!

抜かなくても良い親知らずの特徴

抜かなくても良い親知らずの特徴

ここまで親知らずを抜くメリットを紹介しましたが、

  • 正常にまっすぐ生えている
  • 噛み合う歯がある
  • 今まで痛みや腫れを感じたことがない

親知らずは、無理をして抜く必要はありません。

親知らずは残しておけば、将来歯を失った際に残した親知らずを歯牙移植できます。

他にもブリッジの土台に利用したり、矯正治療の固定源にしたりすることも可能なのです。

ただし、他の歯に比べると最奥に生えている影響で、やはり汚れが溜まりやすくなっています。

歯医者の定期検診やクリーニングを受けて、適切に管理していくのがおすすめでしょう。

親知らずを抜くと小顔になる?の結論

それでは最後に、親知らずと小顔効果について重要なポイントをおさらいしていきます。

本記事のまとめ

「親知らずを抜くと小顔になる」というのは都市伝説です。

ただし、問題がある生え方をしている親知らずを抜くと、小顔効果は得られなくても

①痛みや腫れの原因を取り除ける
②虫歯や歯周病リスクを下げられる
③口臭を予防できる
④顎関節症のリスクを下げられる
⑤歯並びへの悪影響を予防できる

の5つのメリットを得られます。

ただし、

・正常にまっすぐ生えている
・噛み合う歯がある
・今まで痛みや腫れを感じたことがない

親知らずは、無理をして抜く必要はありません。

抜歯せずに残しておくことで、歯牙移植・ブリッジの土台・矯正治療の固定源などに利用できるケースもあります。

正常な生え方をしている場合でも、歯ブラシが当たりにくい位置にあるので、歯医者の定期検診(クリーニング)を受けて、適切な管理をするのを忘れないようにしましょう!

以上、今回は親知らずと小顔効果についてお話しました。

小顔効果がないと聞いて残念に思う方もいるかもしれませんが、問題がある親知らずはどちらにせよ早めに抜くのがおすすめです!

歯科医師:田口
院長:田口

気になる症状や生え方をしている親知らずがある場合には、ぜひ遠慮なくご相談くださいね^^

さいたま市・戸田市で治療をお考えなら北戸田COCO歯科へ

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