親知らずを放置すると発生するトラブル5選!リスクを調べる方法とは?
- 2021.05.03
前に歯医者で親知らずを抜いたほうが良いと言われて、放置してるけど大丈夫かな?
親知らずに痛みが出て今は落ち着いているけど、抜いたほうが良いんだろうか?
とお悩みの方。
結論からお伝えすると、できるだけ早く抜くのがおすすめです。
なぜなら、
- 一度でもトラブルが発生したり
- リスクがあると歯科医師に判断された
親知らずを放置してしまうと、空気を入れ続けた風船が破裂してしまうように後々大きな問題に発展してしまうケースが多いからです。
そこで今回は、大学病院レベルの難抜歯ができる北戸田COCO歯科が「親知らずを放置するリスク」について解説していきます。
具体的には、
の順に、患者さまに役立つ内容を紹介していきますので、ぜひ参考にしてくださいね!
【執筆・監修者】田口 耕平
北戸田COCO歯科 院長
日本補綴歯科学会所属
日本接着歯学会所属
日本口腔インプラント学会所属
【詳しい経歴はこちら】
放置すると危険な親知らずの5つの特徴
放置すると危険な親知らずの特徴は大きく分けて、
- 一度でも痛みや腫れを感じたことがある
- 虫歯や歯周病になっている
- 親知らずの噛み合う歯がない
- 横向きまたは埋もれた状態で生えている
- 嚢胞(のうほう)の原因になっている
の5つです。
というのも、親知らずはそもそも歯ブラシを当てにくい最奥の位置に生えています。
つまり、衛生管理がしにくく問題を起こしやすい存在なのです。
そのため、
- 真っ直ぐ正常に生えていない
- 清掃不良で炎症を起こしている
- 一度でも、トラブルを起こしたことがある
などの親知らずは、早い段階で抜いたほうが安心であると考えられています。
詳しくは、以下記事でも解説しているのであわせて参考にしてくださいね!
では次に、リスクが高い親知らずを放置すると発生するトラブルについて紹介します。
リスクが高い親知らずを放置すると発生するトラブル5選
リスクが高い親知らずを放置すると発生するトラブルは、
- 清掃不良で炎症を起こす
- 虫歯や歯周病が進行しやすくなる
- 歯並びに悪影響を及ぼす
- 顎関節症になりやすくなる
- 口臭の原因になる
の5つです。
それぞれどういうことか、お話していきますね!
①清掃不良で炎症を起こす
リスクが高い親知らずを放置すると発生する1つ目のトラブルは、「清掃不良で炎症を起こす」です。
先程もお伝えしたとおり、親知らずは最奥に生えている関係で歯ブラシが当たりにくくなっています。
他の歯に比べて汚れが溜まりやすく、炎症の発生確率が高いのです。
特に、
- 横向きや斜めに生えている
- 歯ぐきから一部分が顔を出している
親知らずは磨きにくい影響で、痛みや腫れなどの症状が出やすくなっています。
そのため、
- 正常な生え方をしていない
- 一度でも痛みや腫れが発生したことがある
親知らずについては、放置せずに早い段階で抜いておくのが安心でしょう。
②虫歯や歯周病が進行しやすくなる
リスクが高い親知らずを放置すると発生する2つ目のトラブルは、「虫歯や歯周病が進行する」です。
先程お話した
- 正常な生え方をしていない
- 一度でも痛みや腫れが発生したことがある
親知らずは清掃不良になりやすいだけでなく、虫歯や歯周病のリスクも高いです。
なぜなら、親知らずの汚れを取り切れないことで細菌の温床になり、虫歯や歯周病が進行しやすくなるからです。
虫歯や歯周病は初期の段階では、ほとんど自覚症状がありません。
知らないうちに状態が悪化して、最終的に難しい抜歯に繋がったり隣の健康な歯に悪影響を与えてしまうことも珍しくないのです。
リスクが高い親知らずは被害を拡大させないためにも、早め早めに抜いておくのがおすすめでしょう。
③歯並びに悪影響を及ぼす
リスクが高い親知らずを放置すると発生する3つ目のトラブルは、「歯並びに悪影響を及ぼす」です。
横向きや斜めに生えている親知らずは、隣に生えている歯を押してしまい歯並びに悪影響をを与えることがあります。
歯並びが悪くなった後に親知らずを抜いても、歯並びは元に戻らないので注意しましょう。
④顎関節症になりやすくなる
リスクが高い親知らずを放置すると発生する4つ目のトラブルは、「顎関節症になる」です。
正常に生えていない親知らずは、
- 噛み合う歯がないことで伸びてきたり
- 隣の歯を横から押して歯並びに悪影響を与えたり
噛み合わせを悪くしてしまうことがあります。
噛み合わせが悪くなり、噛むときの顎のバランスが悪くなると、片顎に負荷がかかり顎関節症を引き起こしてしまうのです。
そういった意味で、やはりリスクが高い親知らずは早めに抜歯しておくのがおすすめでしょう。
⑤口臭の原因になる
リスクが高い親知らずを放置すると発生する5つ目のトラブルは、「口臭の原因になる」です。
親知らずは『①清掃不良で炎症を起こす』でも紹介したように、汚れが溜まりやすいです。
そのため、口臭の発生原因になってしまうことも珍しくありません。
口臭の原因の約9割はお口の中のトラブルが関係していると言われているので、清掃しにくい生え方をしている親知らずは早めに抜いておくのがおすすめでしょう。
では次に、放置すると危険な親知らずを調べる方法についてお話していきます。
放置すると危険な親知らずを調べる方法
放置すると危険な親知らずを調べる方法は、至ってシンプルですが「歯医者で検査を受ける」のが1番です。
というのも、親知らずのリスクは
- 最奥に生えていて目視で確認しにくい
- 歯ぐきに埋まっているケースもある
- 目視で確認できない歯の根が大きく湾曲している
などの理由から自己判断が難しいです。
正確なリスクを判断するためには、レントゲンまたは3DCTの検査を受けるのが最も確実な方法になります。
ただし、3DCT(三次元の画像診断設備)がある歯医者は少数です。
より正確な診断を希望される場合には、最初から3DCTの検査機器が用意されている歯医者に行くのがおすすめでしょう。
当院では、安全・確実な抜歯を行うために、通常のレントゲン以外にも3DCTの検査機器をご用意しています。
正確な検査・診断をご希望の場合には、ぜひご相談ください^^
リスクが少ない親知らずも定期検診が必須
リスクが少ない親知らずも、定期検診を受けずに放置するのはおすすめしません。
なぜなら、そもそも親知らずは最奥で磨きにくい位置にあり、正しい生え方をしていても他の歯よりリスクが高いからです。
定期的な健診を受けて、専門家の元で適切なクリーニングや歯磨き指導を受けていれば、抜かなくても健康な状態を維持しやすくなります。
親知らずが生えている方は、危険度に関わらず定期的に健診に行く時間を作るようにしましょう!
親知らずを放置すると発生するトラブルの結論
では最後に、親知らずを放置すると発生するトラブルについて重要なポイントをおさらいしていきます。
問題がある親知らずを放置してしまうと、後々大きな問題に発展するリスクが高くなります。
放置すると危険な親知らずの特徴は大きく分けて、
①一度でも痛みや腫れを感じたことがある
②虫歯や歯周病になっている
③親知らずの噛み合う歯がない
④横向きまたは埋もれた状態で生えている
⑤嚢胞(のうほう)の原因になっている
の5つです。
リスクが高い親知らずを放置すると、
①清掃不良で炎症を起こす
②虫歯や歯周病が進行しやすくなる
③歯並びに悪影響を及ぼす
④顎関節症になりやすくなる
⑤口臭の原因になる
といったトラブルの発生リスクが高まるので注意しましょう
放置すると危険な親知らずを調べる1番正確な方法は、「3DCTの検査設備がある歯医者に行く」になります。
自己判断は難しいので、必ず早めの段階で歯医者に行くようにしましょう。
以上、今回は親知らずを放置すると発生するトラブルについてお話しました。
- 親知らずを抜きたいと思っていたけど、怖くて後回しになっていた
- 抜いた後の痛みや腫れが不安
という場合には、ぜひ一度当院にご相談ください。
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