なぜ親知らずが生えるのか?抜歯の判断ポイント5選
- 2021.07.13
”なぜ、親知らずが生えるのか”疑問に思ったことはありませんか?
親知らずといえば、
- 生えない人もいたり
- 変な生え方をしていて、抜くのが大変だったり
あまり必要性を感じない人も多いと思います。
そこで本記事では、大学病院レベルの難抜歯も可能な北戸田COCO歯科が、
- なぜ不要な親知らずが生えるのか
- 親知らずを抜くか判断する5つのポイント
- 抜かなくてもいい親知らずの特徴
- 親知らず抜歯の相談におすすめな歯医者の条件
の順に「不要な親知らずが生えてくる理由」などについて解説していきます。
ぜひ、ご一読くださいね!
【執筆・監修者】田口 耕平
北戸田COCO歯科 院長
日本補綴歯科学会所属
日本接着歯学会所属
日本口腔インプラント学会所属
【詳しい経歴はこちら】
なぜ不要な親知らずが生えるのか?
不要な親知らずが生える理由は諸説ありますが、「人類の進化によって、親知らずが生えてくる顎骨のスペースが無くなった」という説が濃厚です。
遠い昔の人間は、
- 木の実
- 生の肉
など硬いものを食べる食生活が一般的でした。
現代人よりも顎骨が発達しており、親知らずが十分に生えてくるスペースがあったのです。
そのため、
- 横向きや斜めに生えている
- 歯茎の中に埋もれている
- 噛み合う歯がない
などの、いわゆる不要な親知らずが生えてきませんでした。
一方で、現代は時代の変化に伴い、食事が柔らかくなってきているため顎骨が十分に発達しなくなり親知らずが生えるスペースが無い人が増えています。
その結果、先ほど紹介したような不要な親知らずが増加したのです。
とはいえ、近年で不要な親知らずが爆発的に生えはじめたわけではありません。
歴史を遡ると、クロマニヨン人においても、すでに不要な親知らずは生えはじめていたようです。
では次に、そんな不要だと判断されることも多い親知らずを抜くかどうかチェックするポイントについて紹介していきます。
親知らずを抜くか判断する5つのポイント
自分の親知らずを抜くかどうか判断する際には、
- 痛みや腫れを感じたことがある
- 虫歯や歯周病になっている
- 噛み合う歯がない
- 横向きまたは埋もれた状態で生えている
- 嚢胞(のうほう)の原因になっている
の5つをチェックするのがおすすめです。
それぞれ、詳しくお話していきますね!
①痛みや腫れを感じたことがある
親知らずを抜くかどうかの1つ目の判断ポイントは、「痛みや腫れを感じたことがある」です。
親知らずは、前から数えて8番目の最奥に生えています。
その影響で歯ブラシが届きにくく、トラブルの原因になりやすいです。
今までに痛みや腫れを感じたことがある場合は、抵抗力が落ちる
- 忙しいとき
- ストレスが増加したとき
- 病気のとき
に親知らずの痛みや腫れが再発するケースが多くなります。
そのため、一度でも痛みや腫れを感じたことがある親知らずは、再発リスクを防止するために”抜いたほうがいい=不要な親知らず”だと考えられるケースが多いです。
②虫歯や歯周病になっている
親知らずを抜くかどうかの2つ目の判断ポイントは、「虫歯や歯周病になっている」です。
先ほどもお伝えしたとおり、親知らずは最奥に生えているため、歯ブラシが届きにくくトラブルの原因になりやすいです。
すでに虫歯や歯周病になっている場合は、治療をしても再度虫歯や歯周病になるリスクが非常に高いと言えます。
そして、親知らずが虫歯や歯周病に侵されることで、親知らずの手前の健康な歯(前から7番目)も虫歯や歯周病菌に侵されてしまうことがあるのです。
そのため、虫歯や歯周病になっている親知らずは、”治療するよりも抜いたほうがいい”と判断されるケースが多くなっています。
③噛み合う歯がない
親知らずを抜くかどうかの3つ目の判断ポイントは、「噛み合う歯がない」です。
というのも、例えば「上の親知らずは生えているけど、下の親知らずは生えていない」という状態だと、
- 上の親知らずが
- どんどん下に向かって伸びてしまい
- 噛み合わせがずれて、歯ぐきや頬の粘膜を噛みやすくなる
といった問題が発生します。
一般的にはあまり知られていませんが、歯は周囲にスペースがあると、そちらの方向に自然に動く習性を持っているのです。
上記のような噛み合う親知らずがない状態を放置していると、噛み合わせのズレから顎関節症を発症してしまうケースもあります。
そのため、”噛み合う歯がない親知らず=抜いたほうがいい不要な歯”と考えられているのです。
④横向きまたは埋もれた状態で生えている
親知らずを抜くかどうかの4つ目の判断ポイントは、「横向きまたは埋もれた状態で生えている」です。
横向きや埋もれた状態の親知らずには、
- 歯磨きのしにくさから、トラブルの原因になる
- 手前の歯を押して歯並びに悪影響を与える
- 噛み合わせがズレてしまう
などのデメリットがあります。
そのため、基本的にはリスク管理のためにも早めに抜いたほうが良いと考えられています。
⑤嚢胞(のうほう)の原因になっている
親知らずを抜くかどうかの5つ目の判断ポイントは、「嚢胞(のうほう)の原因になっている」です。
嚢胞とは、歯ぐきに埋もれた親知らずの周りにできる袋状の病変で、歯医者のレントゲン検査で発見できます。
放っておくと、嚢胞が徐々に大きくなり、
- 歯の痛み
- 咬合痛
- 歯ぐきの腫れ
などを引き起こしたり、顎骨を溶かしたりすることがあるので、嚢胞の原因になっている親知らずを早めに抜いたほうが良いと考えられています。
では次に、抜かなくてもいい親知らずの特徴について紹介していきます。
抜かなくてもいい親知らずの特徴
これまで不要な親知らずについて紹介してきましたが、もちろん抜かなくてもいい親知らずもあります。
それは、
- 真っ直ぐに生えている
- 上下の歯が噛み合っている
- 虫歯・歯周病の症状がない
の3つの特徴を持った正常な親知らずになります。
というのも、正常な親知らずは残しておくことで、
- ブリッジ(被せ物)の土台にできる
- 入れ歯の金具をかけられる
- 歯牙移植に使える
- 矯正治療の固定源にできる
など、別の治療法に活用できるメリットがあるからです。
「抜く・抜かない」は、自己判断が難しいケースが多いです。
検査を受けることで正しい治療の選択ができるので、まずは歯医者で相談してみましょう!
歯医者の選び方は、この後に詳しく紹介していきます。
親知らず抜歯の相談におすすめな歯医者の条件
親知らず抜歯の相談をしたい場合には、
- 3DCTの検査設備が整っている
- 日本口腔外科学会所属の歯科医師がいる
- ホームページに親知らず情報が充実している
- 歯牙移植ができる
の4つの条件が揃っている歯医者を選ぶのがおすすめです。
なぜなら、仮に難易度が高い親知らずであっても、
- リスクが少なく
- 痛みや腫れを軽減した
状態で抜いてもらえる可能性が高くなるからです。
当院でも、患者さまの安心・安全に配慮した抜歯を行うために、
を用意しております。
親知らず抜歯の相談を検討されている場合には、遠慮なくお声がけください!
なぜ親知らずが生えるのか?の結論
それでは最後に、「なぜ親知らずが生えるのか」について重要なポイントをおさらいしていきます。
不要な親知らずが生えてくる理由は、「人類の進化によって必要なくなり、親知らずが生えてくるスペースがなくなった」ことが関係していると考えられています。
自分の親知らずを抜くか判断する際には、
①痛みや腫れを感じたことがある
②虫歯や歯周病になっている
③噛み合う歯がない
④横向きまたは埋もれた状態で生えている
⑤嚢胞(のうほう)の原因になっている
の5つをチェックするのがおすすめです。
逆に、
①真っ直ぐに生えている
②上下の歯が噛み合っている
③虫歯・歯周病の症状がない
の3つの特徴を持った親知らずは、別の治療法に活用できるメリットがあるのであえて抜く必要はありません。
親知らず抜歯の相談をしたい場合には、
①3DCTの検査設備が整っている
②日本口腔外科学会所属の歯科医師がいる
③ホームページに親知らず情報が充実している
④歯牙移植ができる
の4つの条件が揃っている歯医者を選ぶと、抜歯が必要な際にも患者さまの負担が少なくなります。
以上、今回は「なぜ、不要な親知らずが生えるのか?」についてお話しました。
あなたにとって本当に不要な親知らずかどうかは、歯医者で検査を受けてみないと分かりません。
迷った場合は、自己判断せずに歯医者で相談をしてみましょう!
もちろん当院にご相談いただくことも可能ですので、お気軽にお問い合わせくださいね^^
さいたま市・戸田市で治療をお考えなら北戸田COCO歯科へ