【親知らずは何歳から生える?】抜歯年齢&抜くなら早いほうが良い理由
- 2021.04.29
「問題がある親知らずは早く抜いたほうが良い」
こんなことがよく言われていますし、私も同感です。
とはいえ、
そもそも何歳から親知らずが生えるのか分からない。
どんな親知らずは早く抜いたほうが良いのか知りたい!
という方も多いと思います。
そこで本記事では、そんな親知らずと年齢にまつわるお悩みを、大学病院レベルの親知らず抜歯も可能な北戸田COCO歯科が解説していきます。
具体的には
の順番に重要なポイントだけをご紹介していきます。
ぜひ、参考にしてくださいね!
【執筆・監修者】田口 耕平
北戸田COCO歯科 院長
日本補綴歯科学会所属
日本接着歯学会所属
日本口腔インプラント学会所属
【詳しい経歴はこちら】
親知らずは何歳から生える?通常の永久歯との違い
親知らずが生えるのは、大体10代後半~20代前半の時期です。
少数ではありますが、30代に入ってから親知らずが生えてくる方もいます。
また、親知らずが生えていないように見えても、歯医者でレントゲン検査を行うと歯ぐきの中に親知らずが埋もれているのが見つかることもあります。
目視ですべての親知らずの状態を正確に確認するのは難しいので、気になる方は定期検診も兼ねて歯医者でチェックしてもらうのがおすすめでしょう。
約3割~4割は親知らずが生えない
約3~4割の方は親知らずが、生えません。
また、生えてくるケースでも上下4本すべて生えてくるわけではなく、1本~3本だけ生えてくるといったパターンもあります。
では次に、注意したい親知らずの生え方を紹介していきますね!
何歳から生えるかよりも注意したい親知らずの生え方3選
注意したい親知らずの生え方は、
- 横向きや斜め
- 歯ぐきに埋もれた状態
- 噛み合う歯がない
の3つです。
逆に、
- 正常にまっすぐ生えていて
- 歯ぐきからもしっかり顔を出しており
- 周囲の歯に悪影響を与えていない
親知らずであれば、無理をして抜く必要はありません。
注意したい親知らずの生え方については、この後に一つひとつ解説していきますね!
横向きや斜め
横向きや斜めに生えている親知らずは、年齢に関係なく注意が必要です。
なぜなら、横向きや斜めに生えている親知らずは
- 歯ブラシが当たりにくく、虫歯や歯周病リスクが高い
- 清掃不良で炎症を起こしやすく、痛みや腫れが発生しやすい
- 歯並びに悪影響を与えやすい
といったデメリットがあるからです。
こういった場合には、早い段階で抜歯を検討するのがおすすめでしょう。
ただし、横向きや斜めに生えている親知らずは通常よりも抜歯が難しいです。
一般的な歯医者では、抜くのが難しいケースもあります。
3DCT設備があり、口腔外科担当医が在籍する歯医者で抜歯をしたほうが患者さまの負担が少なくなるでしょう。
歯ぐきに埋もれた状態
歯ぐきに埋もれた状態で生えている親知らずも、年齢に関係なく注意が必要です。
完全に埋もれている場合には虫歯や歯周病リスクはありませんが、骨の中に嚢胞(のうほう)と呼ばれる病変を作り、歯を支える顎骨を溶かしてしまうことがあります。
こちらも通常の親知らずより抜歯の難易度が高くなるので、3DCT設備があり口腔外科担当医が在籍する歯医者での抜歯を検討するのがおすすめです。
噛み合う歯がない
親知らずの噛み合う歯がない場合も注意が必要です。
なぜなら、親知らずは噛み合う歯がない状態だと、
- どんどん歯がない部分に向かって伸びてしまい
- 噛み合わせがずれて
- 歯ぐきや頬の粘膜を
噛みやすくなってしまうからです。
他にも今までに一度でもトラブルを起こしたことがある親知らずは、再発リスクが高いため抜歯しておくのが安心だと言われています。
親知らずを抜いたほうが良いケースについては、以下記事で詳しく紹介しているので参考にしてくださいね!
では次に、親知らずを抜くのであれば早いほうが良い理由について紹介していきます。
【親知らずの抜歯年齢】抜くなら早いほうが良い理由は?
ここまで紹介した生え方をしている親知らずは、抜くなら早いうちに抜歯するのがおすすめです。
なぜなら、年齢が若いうちに抜歯をしたほうが、
- 骨や歯が硬くないので抜きやすい
- 傷の治りが早く、痛みや腫れが長引きにくい
といったメリットがあるからです。
また、生え方などに問題がある親知らずを放置してしまうと、
- 清掃不良で口臭の原因になる
- 虫歯や歯周病が発生しやすくなる
- 健康な手前の歯もトラブルに巻き込まれやすくなる
- 痛みや腫れが出てからでは、すぐ抜けない
といった形で、後々問題が大きくなってしまうケースも珍しくありません。
結果的に患者さまの負担が増えてしまうことが多いので、親知らず抜歯は後回しにしないことを強くおすすめします。
抜かなくても良い親知らずもしっかり管理する必要がある
1つ重要なことをお知らせします。
それは、「問題がない抜かなくても良い親知らずもしっかり管理する必要がある」ということです。
なぜなら、親知らずは問題がない生え方をしていても、奥に生えている関係で他の歯に比べて清掃が行き届かないケースが多く、虫歯や歯周病リスクが高くなるからです。
つまり、仮に抜かなくても大丈夫だと判断されても、歯医者で定期的に健診を受けてプロによるクリーニングを受けて適切に管理するのが重要になります。
ぜひ、覚えておいてくださいね!
結論:親知らずは何歳から生える?のまとめ
それでは最後に、親知らずと年齢にまつわる重要なポイントを簡単におさらいしていきます。
親知らずが生えるのは、大体10代後半~20代前半の時期です。
約3割~4割の方は、親知らずが生えません。
注意したい親知らずの生え方は、
①横向きや斜め
②歯ぐきに埋もれた状態
③噛み合う歯がない
の3つです。
上記のような親知らずの場合には、
①骨や歯が硬くないので抜きやすい
②傷の治りが早く、痛みや腫れが長引きにくい
といった2つのメリットがあるので、年齢が若いうちに抜いておくことが推奨されます。
また、問題がない親知らずについてもトラブルや再発リスクを減らすために、定期的に歯科健診を受けておくのがおすすめです。
以上、今回は親知らずが生える年齢や早く抜いたほうが良い理由などについてお話しました。
当院では、大学病院レベルの難易度が高い親知らず抜歯も可能です。
ご不安な点がある場合には、遠慮なくご相談くださいね^^
さいたま市・戸田市で治療をお考えなら北戸田COCO歯科へ