30代~40代の親知らず!若い頃より抜くのが大変って本当?
- 2021.10.20
30代になって、ずっと放置していた親知らずを抜いたほうがいいか気になっている。
もう40代だけど、若い人に比べると抜歯後の治りが遅いって聞いたけど本当?
など、30代~40代の親知らず抜歯にお悩みの方。
10代~20代の頃とは違い、虫歯や歯周病などの問題も抱えている人が多いので、親知らず抜歯をしても問題ないのか気になりますよね。
そこで本記事では、大学病院レベルの難易度が高い親知らず抜歯も可能な北戸田COCO歯科が、「30代~40代の親知らず抜歯について知っておくと役立つ情報」を紹介していきます。
ぜひ、年齢的な問題で親知らず抜歯を躊躇されていた方は、参考にしてくださいね!
【執筆・監修者】田口 耕平
北戸田COCO歯科 院長
日本補綴歯科学会所属
日本接着歯学会所属
日本口腔インプラント学会所属
【詳しい経歴はこちら】
30代~40代で親知らずを抜くのは遅い?
結論からお伝えすると、30代~40代で親知らずを抜くのが遅いということは全くありません。
なぜなら、30代~40代と10代~20代を比べても、回復力に大きな差が出ることはないからです。
例えば、外科手術が必要なインプラントでも、70代で治療を受ける方もいます。
ですので、年齢的な問題よりも
- 状態を正確に把握するための検査機器
- 歯科医師の診断力
- 歯科医師の抜歯技術
- 歯医者の感染症対策
- 患者さまの抜歯後の過ごし方
といったポイントのほうが、「抜歯リスク」や「痛みや腫れ」を軽減するのに重要なポイントになるでしょう。
ただし、30代~40代になると、親知らず部位が歯周病に侵されている人の割合も多くなります。
歯周病が進行している場合には、抜歯後の治りが遅くなる可能性もあるので注意しましょう。
ご心配な場合には、口腔外科に積極的に取り組んでいる歯医者で相談してみるのがおすすめですよ!
では次に、30代~40代で抜くのを急いだほうが良い親知らずの特徴を5つ紹介していきます。
30代~40代で抜くのを急いだほうが良い親知らずの特徴
30代~40代で抜くのを急いだほうが良いのは、
- 虫歯菌や歯周病菌に侵されている
- 斜めや横向きに生えている
- 噛み合う歯がない
- 嚢胞(のうほう)の原因になっている
- 今までに1度でも痛みや腫れを感じたことがある
の5つの特徴を持った親知らずです。
それぞれ、どういうことかお話していきますね!
①虫歯や歯周病に侵されている
第一に、「虫歯菌や歯周病菌に侵されている親知らず」は早めに抜くのをおすすめします。
というのも、虫歯や歯周病に侵されている範囲が広がると、健康な手前の歯までダメージを受けてしまう可能性が高いからです。
特に30代~40代になると、歯周病が進行している人も増えてきます。
一度、歯医者の定期検診を受けて、ご自身のお口の中の状態を把握しておくと良いでしょう。
ちなみに、なぜ治療ではなく抜歯なのかというと、親知らずは最奥に生えていることから衛生面が保てないことが多く、一度虫歯や歯周病になった方は治療をしても再発する確率が高いからです。
トラブルのもとになる親知らずは、早めに抜くようにしましょう!
②斜めや横向きに生えている
第二に、「斜めや横向きに生えている親知らず」も早めに抜くのをおすすめします。
なぜなら、正常にまっすぐ生えていないことが原因で、
- 歯ブラシをしっかり当てるのが難しくなり
- 虫歯や歯周病のリスクを高める
可能性があるからです。
ひどい場合には、隣に生えている歯を押してしまい、痛みを引き起こしたり歯並びを乱れさせたりするケースもあります。
どんな生え方をしているかを、目視だけで確認するのは難しいです。
歯医者でレントゲン検査等を受けて、抜いたほうが良い親知らずなのかを調べてみましょう。
③噛み合う歯がない
第三に、「噛み合う歯がない親知らず」も早めに抜くのをおすすめします。
歯は噛み合う歯がないと、余白部分に向かって伸びてしまう習性があります。
例えば、
- 上の親知らずは生えているけど
- 下の親知らずは生えていない
という場合には、上の親知らずが下の余白スペースに向かって伸びてしまい、歯茎が傷ついてしまうことがあるのです。
そのため、噛み合う歯がない親知らずが生えている場合には、今現在トラブルが起きていなくても抜いておくことをおすすめします。
④嚢胞(のうほう)の原因になっている
第四に、「嚢胞(のうほう)の原因になっている親知らず」も早めに抜くのをおすすめします。
嚢胞とは袋状の病変のことで、放置していると
- 親知らず部位に痛みを感じる
- 噛んだときに痛みを感じる
- 歯ぐきが腫れる
- 顎骨を溶かしてしまう
などの問題が発生します。
そのため、歯医者の検査などで嚢胞が確認された場合には、トラブルを未然に防ぐためにも親知らずの抜歯を検討したほうが良いでしょう。
⑤今までに1度でも痛みや腫れを感じたことがある
第五に、「今までに1度でも痛みや腫れを感じたことがある親知らず」も早めに抜いたほうが良いです。
というのも、今までに痛みや腫れを感じたことがある親知らずは、一旦痛みが収まっても
- 清掃不良による炎症
- 虫歯や歯周病
などが原因で、痛みや腫れが再発するリスクが非常に高いからです。
仕事や育児などで忙しく、痛みや腫れが出ても放置している方は注意してください。
放っておくと、症状がどんどん悪化してしまう可能性があります。
では次に、逆に30代~40代でも焦って抜く必要がない親知らずについて紹介していきます。
30代~40代でも焦って抜かなくていい親知らず
年齢に限った話ではありませんが、30代~40代でも
- 正常にまっすぐ生えている
- 上下の歯が噛み合っている
- 清掃状態が良い
- 虫歯や歯周病になっていない
親知らずであれば、焦って抜く必要はありません。
なぜなら、リスクが少ない親知らずは残しておくことで将来的に、
- 矯正治療に利用したり
- ブリッジの土台に使ったり
- 歯牙移植に利用したり
など治療の幅を広げるのに役立つからです。
「親知らず=絶対抜かなくてはいけない」わけではないので、抜くかどうか迷ったらまずは口腔外科に積極的な歯医者に相談してみてくださいね!
30代~40代の親知らずの結論
では最後に、30代~40代の親知らず抜歯について重要なポイントをおさらいしていきます。
30代~40代でも、親知らずを抜くのが遅いということは全くありません。
むしろ、
①虫歯菌や歯周病菌に侵されている
②斜めや横向きに生えている
③噛み合う歯がない
④嚢胞(のうほう)の原因になっている
⑤今までに1度でも痛みや腫れを感じたことがある
といった5つの特徴を持つ親知らずは、積極的に抜歯を検討するのがおすすめです。
一方で、
・正常にまっすぐ生えている
・上下の歯が噛み合っている
・清掃状態が良い
・虫歯や歯周病になっていない
親知らずの場合は、年齢関係なく焦って抜く必要はありません。
残しておくことで、将来的に治療に活かせる可能性があるからです。
また、残しておくかの判断に迷われた場合には、口腔外科に積極的な歯医者でしっかり検査・診断を受けるのがおすすめでしょう。
以上、今回は30代~40代の親知らず抜歯についてご紹介しました。
30代~40代は親知らずに限らず、歯の不調が増え始める年齢です。
自覚症状はなくても、状態が悪化しているケースも多くなります。
ぜひ、親知らずが気になったタイミングでまずは歯医者の定期検診に行ってみてくださいね!
もちろん当院で抜歯をご希望される場合には、三次元の画像診断により抜歯の難易度を的確に把握し、適切な処置を行います。
ご心配な場合には、ぜひ遠慮なくお問い合わせくださいね!
さいたま市・戸田市で治療をお考えなら北戸田COCO歯科へ