10代~20代の親知らず!早めに抜いたほうが良い3つの理由とは?
- 2021.10.04
10代ですでに親知らずが生えているけど、抜いたほうがいいの?
親知らずは、残しておいたほうがいいって聞いたことがあるけど本当?
など10代~20代の若者だと、将来的なことも考えて親知らずを抜いたほうがいいのか悩みますよね。
そこで本記事では、日本口腔外科学会所属の認定医が在籍する北戸田COCO歯科が、
- 親知らずが生え始める年齢
- 10代~20代で早めに親知らずを抜いたほうが良い理由
- 抜かずに残しておくか迷った際の対処法
の順に役立つ情報を紹介していきます。
本記事を読めば、生えてきた親知らずをどうするかの結論が出せる可能性が高いです。
ぜひご一読くださいね!
【執筆・監修者】田口 耕平
北戸田COCO歯科 院長
日本補綴歯科学会所属
日本接着歯学会所属
日本口腔インプラント学会所属
【詳しい経歴はこちら】
親知らずが生え始めるのは大体10代後半~20代前半
一般的に、親知らずが生え始めるのは大体10代後半~20代前半です。
ただし、すべての人が上記の期間で親知らずが生え揃うわけではありません。
中には、30代~40代から親知らずが生え始める人もいます。
また、親知らずが生えてきている場合でも、
- ほとんど歯茎の中に埋まっていたり
- 斜めまたは横向きに生えていたり
目視では確認しにくく、生えているのがわからない親知らずもあります。
また、必ずしも全員が全員4本すべて生える揃うではありません。
今生えている親知らずの正確な本数を知りたい場合には、歯医者で一度検査を受けてみるのが1番確実でしょう。
では次に、10代~20代で親知らずが生えているのがわかった場合に、早めに抜いたほうが良い理由についてお話していきます。
10代~20代で早めに親知らずを抜いたほうが良い理由
10代~20代で親知らずが生えていたら早めに抜いたほうが良い理由は、大きくわけて
- 骨や歯が硬くないので抜く時間を短縮できる
- 傷の治りが早く、痛みや腫れが長引きにくい
- 親知らずの問題が大きくなる前に対処できる
の3つです。
それぞれどういうことか解説していきますね。
①骨や歯が硬くないので抜く時間を短縮できる
10代~20代は、顎骨や歯がまだ硬くなっていないため親知らずを抜く時間を短縮できます。
逆に年齢を重ねてから抜くと、同じ親知らずでも抜歯に時間がかかる影響で、抜いた後に痛みや腫れが出やすいです。(生え方にもよります)
そのため、どちらにせよいつか抜くことを決めている場合には、年齢が若いうちに親知らずを抜いておくのがおすすめです。
②傷の治りが早く、痛みや腫れが長引きにくい
10代~20代は回復力が高く、親知らず抜歯後の傷の治りが早い傾向があります。
つまり、抜歯後の痛みや腫れが長引きにくいのです。
一方で30代~40代以降になると、抜歯部位が歯周病菌に侵されている人が多く、穴が塞がりにくい人も多くなってきます。
そのため、やはり将来的に抜く可能性が高い親知らずは、早めに抜歯しておくのがおすすめでしょう。
③親知らずの問題が大きくなる前に対処できる
リスクが高い親知らずを抜かずに放置しておくと、
- 清掃不良で炎症を起こす
- 虫歯や歯周病が進行しやすくなる
- 歯並びに悪影響を及ぼす
- 顎関節症になりやすくなる
- 口臭の原因になる
などの問題が起きる可能性が高くなります。
そのため、
- 一度でもトラブルが発生したり
- リスクがあると歯科医師に診断された
親知らずについては、早めに抜いておくほうがメリットが大きいです。
では次に、将来的なことを考えて親知らずを残しておくべきか迷った際の対処法を紹介していきます。
10代~20代の親知らず!残しておくか迷ったらどうする?
10代~20代で親知らずを残しておくか迷った場合には、一度歯医者でしっかり診てもらうのがおすすめでしょう。
なぜなら、親知らずには抜いたほうがいい歯と抜かないほうが良い歯が存在するからです。
具体的には、
- 痛みや腫れを感じたことがある
- 虫歯や歯周病になっている
- 親知らずの噛み合う歯がない
- 横向きまたは埋もれた状態で生えている
- 嚢胞(のうほう)の原因になっている
の5つに該当する場合には、将来的なお口のトラブルを防ぐために抜いたほうが良いケースが多くなります。
一方で、
- 上下の歯が噛み合っている
- 虫歯・歯周病の症状がない
- 歯磨きしやすい(清掃しやすい)
のような問題がない親知らずの場合には、残しておくことでこの次に紹介するようなメリットを得られる可能性が高いです。
問題がない親知らずを残しておくメリット
問題がない親知らずを残しておくメリットは、将来的に歯を失ったときに役立つ点です。
具体的には、残しておいた親知らずは、
- ブリッジの土台として使える
- 入れ歯の金具をかけられる
- 歯牙移植に使える
など歯を失った際に治療の選択肢を広げる形で利用できます。
そのため、歯医者で検査を受けた上で、抜かなくても良いと判断された場合には残しておく方向で考えても良いでしょう。
ただし、親知らずは元々最奥に生えており、歯ブラシが当たりにくいです。
日々のお手入れや歯医者の定期検診を怠ってしまうと、虫歯菌や歯周病菌に侵されやすくなってしまいます。
残しておくと決めた場合には、自宅・歯医者の両方でしっかりお手入れしていきましょう!
10代~20代の親知らずの結論
それでは最後に、10代~20代の親知らずについて重要なポイントを簡単におさらいしていきます。
一般的に、親知らずが生え始めるのは大体10代後半~20代前半です。
10代~20代で親知らずが生えていた場合には、
①骨や歯が硬くないので抜く時間を短縮できる
②傷の治りが早く、痛みや腫れが長引きにくい
③親知らずの問題が大きくなる前に対処できる
の3つの理由から、早めに抜いたほうが良いでしょう。
ただし、
・上下の歯が噛み合っている
・虫歯・歯周病の症状がない
・歯磨きしやすい(清掃しやすい)
といった問題がない親知らずの場合は、残しておいたほうが将来的に歯を失った際に、
・ブリッジの土台として使える
・入れ歯の金具をかけられる
・歯牙移植に使える
など治療の選択肢を広げられます。
親知らずを抜くべきか迷った際には、ぜひ歯医者で相談してみてくださいね!
以上、今回は10代~20代の親知らずについて紹介しました。
当院では、三次元の画像診断により抜歯の難易度を的確に把握し、適切な処置を行うことが可能です。
日本口腔外科学会の認定医が丁寧に検査・診断を行いますので、親知らずが気になる場合には遠慮なくお声がけください。
さいたま市・戸田市で治療をお考えなら北戸田COCO歯科へ