親知らずが痛すぎて寝れない4つの原因&対処法【歯科医師解説】
- 2021.05.01
親知らずが痛すぎて寝れない。
親知らずが痛いけど、すぐに歯医者に行けない!どうしよう…。
とお悩みの方。
今回はそんな急な親知らずの痛みに対処する方法を、大学病院レベルの親知らず抜歯が可能な北戸田COCO歯科が解説していきます。
具体的には、
の順に役立つ内容をお話していきますので、ぜひ参考にしてください!
【執筆・監修者】田口 耕平
北戸田COCO歯科 院長
日本補綴歯科学会所属
日本接着歯学会所属
日本口腔インプラント学会所属
【詳しい経歴はこちら】
親知らずが痛すぎて寝れないときの対処法3選
親知らずが痛すぎて寝れないときの対処法は、大きく分けて
- 市販の痛み止めを飲む
- 患部を冷やす
- 歯磨きやうがいをする
の3つです。
それぞれどういうことか、お話していきますね!
①市販の痛み止めを飲む
親知らずが痛すぎて寝れないときの1つ目の対処法は、「市販の痛み止めを飲む」です。
すでに痛みが出ている状態で即効性は期待できませんが、少しずつ痛みを和らげてくれるので時間が立てば眠れるようになる可能性が高いです。
「歯医者が閉まっている時間帯に親知らずが痛くて困った」という場合には、用法用量を守った上で、早い段階で痛み止めを飲んでみてくださいね。
②患部を冷やす
親知らずが痛すぎて寝れないときの2つ目の対処法は、「患部を冷やす」です。
痛みが出ているときは、患部に炎症が起きている可能性が高くなります。
そのため、
- 冷却シートを貼る
- 氷嚢を頬に当てる
など患部を冷やすと、血流の流れが緩やかになり炎症が治まって痛みが和らぎやすくなります。
ただし、虫歯が原因で親知らずが痛い場合には、口の中に氷を入れて患部を直接冷やすと痛みが強くなってしまうケースがあるので注意が必要です。
基本的には、頬の上から冷やすようにしてくださいね!
③歯磨きやうがいをする
親知らずが痛すぎて寝れないときの3つ目の対処法は、「歯磨きやうがいをする」です。
親知らずが炎症を起こして痛みが出ている場合は、清掃不良が関係している可能性が考えられます。
そういった場合には、
- 歯磨きを丁寧にする
- フロスや歯間ブラシで歯と歯の間を磨く
- タフトブラシで細かく汚れを取る
- しっかりうがいをする
などで汚れが取れて炎症が落ち着き、痛みが和らぐことがあります。
いつもより丁寧に親知らず周辺を磨いてみましょう!
では次に、親知らずが痛すぎて寝れないときにやってはいけないことを紹介していきます。
親知らずが痛すぎて寝れないときにやってはいけないこと
親知らずが痛すぎて寝れないときは、
- 患部を温める
- 激しく運動する
- 熱いお風呂に入る
- 喫煙
- 飲酒
の行動を控えるようにしましょう。
なぜなら、体が温まる影響で血行が良くなり炎症が悪化して、痛みが強くなってしまうケースが多いからです。
親知らずに限らず歯が痛い時には、安静にして過ごすのがおすすめですよ!
では次に、親知らずが痛くなる原因についてお話します。
親知らずが痛すぎて寝れない4つの原因
親知らずが痛すぎて寝れないのは大きく分けて、
- 虫歯や歯周病
- 清掃不良による炎症
- 三叉神経痛(さんさしんけいつう)
- 生えてきている(萌出)
の4つの原因が関係していると考えられます。
一つひとつ詳しくお話していきますね!
①虫歯や歯周病
親知らずが痛すぎて寝れない1つ目の原因が、「虫歯や歯周病」によるものです。
虫歯は、基本的には初期の段階で強い痛みを感じることはほとんどありません。
しかし、歯の神経まで虫歯が進行してしまうと、眠れないほどの強い痛みを引き起こすことがあります。
また、歯周病はサイレントディシーズ(静かなる病気)と評されるほど自覚症状が出にくいですが、こちらもある程度まで進行してしまうと、
- 痛み
- 腫れ
- グラつき
- 口臭
- 出血
などの症状が悪化します。
虫歯や歯周病による痛みを抑えたい場合には、歯医者で早めに治療を受けましょう!
②清掃不良による炎症
親知らずが痛すぎて寝れない2つ目の原因が、「清掃不良による炎症」によるものです。
親知らずは奥に生えている関係で歯ブラシが届きにくく、清掃不良を起こしやすくなります。
また、
- 横向き
- 斜め
- 一部が歯ぐきに埋もれている
状態で生えている親知らずは、歯ブラシが当たりにくくさらに炎症リスクが高いです。
清掃不良による炎症の痛みを抑えるためには、歯医者で専門家によるクリーニングを受けるのがおすすめですよ!
③三叉神経痛(さんさしんけいつう)
親知らずが痛すぎて寝れない3つ目の原因が、「三叉神経痛(さんさしんけいつう)」によるものです。
三叉神経痛とは、
- 顔の感覚を脳に伝える三叉神経に
- 異常が発生して
- 顔に痛みが出る
病気のことです。
- 突然電気が走るような強い痛みを感じる
- 患部に軽く触れただけでも激痛が走る
- 歯磨きや咀嚼といった動作で痛みが発生する
などの症状があります。
三叉神経痛は内服薬がよく効く病気なので、
- 歯科口腔外科
- 麻酔科
- 耳鼻科
などを受診していただき、薬を処方してもらうことで回復に向かうケースが多いです。
④生えてきている(萌出)
親知らずが痛すぎて寝れない4つ目の原因が、「親知らずが生えてくる段階での痛み(萌出)」によるものです。
親知らずは、大体10代後半~20代前半に生えてくるケースが多くなります。
生えてくる際に歯ぐきや隣の歯を押してしまい、痛みが発生することがあるのです。
ただし、生えてくる際の痛みは、親知らずがまっすぐ正常に生えきってしまえば落ち着きます。
では次に、「痛みが治まっても放置が危険な理由」についてお話していきますね。
【放置は危険】痛みが治まっても歯医者へ行こう
「寝る前は痛かったけど、朝起きたら痛みが治まっていた」という場合でも、できるだけ早く歯医者に行くことを強くおすすめします。
なぜなら、炎症などが一時的に落ち着いているだけで、再発するとさらに激しい痛みが発生する可能性があるからです。
また、虫歯や歯周病による痛みが治まったからといって放置してしまうと、どんどん状態が悪化してしまい、最終的には歯を失ってしまう可能性もあります。
親知らずは一度でも痛みを感じたら、問題が大きくなる前に抜歯や治療を行うのが鉄則です。
安心せず、早め早めの段階で歯医者で状態を診てもらうようにしましょう!
親知らずが痛すぎて寝れない原因&対処法の結論
では最後に、親知らずが痛すぎて寝れない原因&対処法で重要なポイントをおさらいしていきます。
親知らずが痛すぎて寝れないときの対処法は、大きく分けて
①市販の痛み止めを飲む
②患部を冷やす
③歯磨きやうがいをする
の3つです。
また、親知らずが痛すぎて寝れないときは、
・患部を温める
・激しく運動する
・熱いお風呂に入る
・喫煙
・飲酒
の行動を控えたほうが、痛みが早く落ち着きます。
親知らずが痛すぎて寝れないのは大きく分けて、
①虫歯や歯周病
②清掃不良による炎症
③三叉神経痛(さんさしんけいつう)
④生えてきている(萌出)
の4つの原因が関係しているケースが多いです。
朝起きたときに痛みが落ち着いていても、
・再発リスクが高い
・病状が進行してしまう
などの問題があるので、放置せずに早めに歯医者で状態をチェックしてもらいましょう!
以上、今回は親知らずが痛すぎて寝れないときの原因&対処法についてお話しました。
今回お伝えしたのは、あくまでも対処療法になります。
痛みを再発させないためには、早めの段階で歯医者に行くのがおすすめですよ。
当院では、3DCTなどの検査機器を使用した正確な診断を心がけております。
安全・確実な治療を希望される際は、ぜひお声がけくださいませ^^
さいたま市・戸田市で治療をお考えなら北戸田COCO歯科へ