疲れると痛い親知らずの原因&抜いたほうがいい理由6選
- 2022.02.06
疲れを感じると親知らずが痛くなるけど、放っておくと痛みが治まるからそのままにしている。
という方…。
その親知らずは、早めに抜くことを強くおすすめします。
というのも、疲れを感じると痛い親知らずを放置すると、今後の人生であなたにとってマイナスな面が多いからです。
とはいえ、具体的にどんなマイナス面があるのか知らないと、わざわざ親知らずを抜きに行こうとは思えないですよね。
そこで本記事では、日本口腔外科学会の認定医が在籍する北戸田COCO歯科が、
- 疲れると親知らずが痛い原因
- 疲れると痛い親知らずを早く抜いたほうがいい理由6選
- 疲れると痛い親知らずを抜くのが怖い場合はどうする?
の順に「疲れ」と「親知らず」について重要なポイントを厳選して紹介していきます。
5分ほど読んでいただければ、早く抜いたほうが良いことを実感していただけると思います。
まずは5分で良いので、目を通してみてくださいね^^
【執筆・監修者】田口 耕平
北戸田COCO歯科 院長
日本補綴歯科学会所属
日本接着歯学会所属
日本口腔インプラント学会所属
【詳しい経歴はこちら】
疲れると親知らずが痛い原因
疲れを感じると親知らずが痛くなる原因は、「身体の抵抗力が落ちる」ことが関係しています。
というのも、お口の中には様々な細菌があり、日々身体はそれらの細菌と戦っています。
しかし、寝不足や風邪などで「細菌と戦う力が落ちる=身体の抵抗力が落ちる」と、患部が炎症を起こし親知らずが腫れたり痛みを感じたりするのです。
健康的な生活をしているうちに痛みが治まれば抵抗力が戻ったってことだから、親知らずは抜かなくてもいいの?
いえいえ、そういうわけではありません。
疲れなどをキッカケに一度でも痛みや腫れを感じたことがある親知らずは早めに抜くのがおすすめです。
どうして?
理由は大きく分けて6つあるので、この次に詳しく説明していきますね!
疲れると痛い親知らずを早く抜いたほうがいい理由6選
疲れると痛い親知らずを早く抜いたほうがいい理由は、大きく分けて以下の6つです。
①大切なライフイベントで痛みや腫れが再発しやすい
②痛みや腫れが徐々に酷くなる可能性がある
③発熱など全身にも悪影響が出る
④炎症が起きていると、痛くてもすぐに抜けない
⑤隣接している歯に悪影響を与える可能性がある
⑥口臭の原因になっている可能性がある
それぞれどういうことか、お話していきますね!
①大切なライフイベントで痛みや腫れが再発しやすい
疲れると痛い親知らずを早く抜いたほうがいい1つ目の理由は、「大切なライフイベントで痛みや腫れが再発しやすい」になります。
一度抵抗力が戻り、痛みを感じなくなった親知らずも、また忙しくなって疲れが溜まると痛みや腫れが出るケースが多いです。
具体的には、
- 結婚式
- 海外旅行
- 試験
- 残業が多い時期
- 妊娠、出産
- 子育て中
- 風邪を引いたとき
など、とにかく「頑張りたい」「これ以上つらい思いをしたくない」「もっと楽しみたい」と感じる大切なライフイベントのときにこそ悪化しやすくなります。
そして、そういったライフイベントの最中は忙しくて歯医者に行くのも遅れがちになるものです。
親知らずが痛い・腫れている状態では、本来のパフォーマンスを出しきれません。
疲れた時に親知らずが痛くなるのを一度でも感じたことがある方は、将来の大切なライフイベントのためにも早め早めの抜歯を検討するようにしましょう。
②痛みや腫れが徐々に酷くなる可能性がある
疲れると痛い親知らずを早く抜いたほうがいい2つ目の理由は、「痛みや腫れが徐々に酷くなる可能性がある」です。
疲れた時に痛みや腫れの症状が出る親知らずは、そもそも問題を抱えている可能性が高いと言えます。
具体的には、
- 虫歯や歯周病に侵されている
- 清掃状態が良くない
- 真横や斜めに生えていて、手前の歯を押している
などが関係しており、ちょうど疲れが出たときに問題が表面化しているケースが多いのです。
疲れが取れて痛みや腫れが治まったからといって親知らずを放置してしまうと、気づかないうちに状態が悪化してしまうことがあります。
一度でも今までに痛みや腫れの症状が出た親知らずは早めに歯医者でチェックしてもらい、必要であれば抜歯するのがおすすめでしょう。
③発熱など全身にも悪影響が出る
先程、疲れると痛い親知らずを痛みが治まったからといって放置すると、痛みや腫れが酷くなる可能性があるとお伝えしました。
しかし、さらに症状が進行すると、歯だけではなく全身にも親知らずの悪影響が現れはじめるケースがあります。
具体的には、
- 発熱
- 頭痛
- 肩こり
- 顎関節症
- 物を噛んだり飲み込んだりしにくくなる
などの症状が出るでしょう。
全身症状が出る前に、問題がある親知らずは歯医者で抜くことを検討しましょう!
④炎症が起きていると、痛くてもすぐに抜けない
疲れると痛い親知らずを早く抜いたほうがいい4つ目の理由は、「炎症が起きていると、痛くてもすぐに抜けない」です。
疲れが出て親知らずが痛くなったら抜けばいいんじゃないの?と思ったそこのあなた…。
実は親知らずに痛みや腫れの症状が出ている場合、すぐには抜けないケースがほとんどです。
というのも、患部に炎症が起きている状態の場合、
- 麻酔が効かない
- 抜いたあとの治りが悪い
などの問題が発生しやすくなります。
そのため、一旦抜歯前に薬で炎症を抑えなければならないのです。
つまり、「痛みや腫れの症状が出てから歯医者へ抜きにいく」では、すぐに根本的な原因である親知らずを取り除けません。
疲れが出やすい忙しいときこそ、歯医者に行く時間を作るのは難しいものです。
一度でも痛みや腫れを感じたことがある親知らずは、早め早めに抜くことを検討しましょう。
⑤隣接している歯に悪影響を与える可能性がある
疲れると痛い親知らずを早く抜いたほうがいい5つ目の理由は、「隣接している歯に悪影響を与える可能性がある」です。
疲れると親知らずが痛い理由には、先程お話したとおり
- 虫歯や歯周病に侵されている
- 清掃状態が良くない
- 真横や斜めに生えていて、手前の歯を押している
などが関係しているケースが多いです。
そのため、親知らずの状態が悪いのを放置してしまうと、知らない間に健康な手前の歯も
- 虫歯や歯周病菌に感染したり
- 歯並びが乱れたり
する可能性があります。
特に歯周病は、サイレントディシーズ(静かなる病気)と呼ばれるほど自覚症状が出にくいです。
親知らずを発端として、知らぬ間に歯周病の範囲が広がってしまうリスクが高くなります。
疲れたときに親知らずの痛みを感じた場合には、たとえ痛みが治まった場合でも、なぜ痛みが出たのかを歯医者でチェックしてもらうのが賢明な判断だと言えるでしょう。
⑥口臭の原因になっている可能性がある
疲れると痛い親知らずを早く抜いたほうがいい6つ目の理由は、「口臭の原因になっている可能性がある」です。
というのも、親知らずはそもそも磨きにくい位置に生えています。
痛みが出るのは炎症が起きており、炎症の原因には清掃状態が良くないことが関係しているケースが多いのです。
そのため、痛みが治まったからといって親知らずを放置してしまうと、口臭原因になってしまうことも珍しくありません。
特に生え方が
- 横向き
- 斜め
- 一部が埋もれている
親知らずは、通常の歯磨きだけで汚れを取りきるのは難しいです。
疲れで親知らずに痛みを感じたことがある場合には、口臭予防のためにも早めに歯医者で親知らずをチェックしてもらい、適切な処置を受けましょう!
では次に、疲れると痛い親知らずを抜くのが怖い場合の対処法を紹介していきます。
疲れると痛い親知らずを抜くのが怖い場合はどうする?
疲れると痛い親知らずを抜くのが怖くて放置してしまっている場合には、まず信頼できる歯医者を探すのがおすすめでしょう。
なぜなら、一口に歯医者と言っても、それぞれ得意分野が異なるからです。
親知らずの場合には、口腔外科に精通した歯科医師がいる歯医者で抜歯をすることで、
- 抜歯時に患部への負担を最小限に抑えて
- 抜歯後の痛みや腫れを軽減できる
可能性が高まります。
具体的には、以下の5つのポイントを満たす歯医者だと、患者さまの恐怖心に配慮した適切な処置を行ってくれるケースが多いでしょう。
①3DCTの検査設備が整っている
②日本口腔外科学会に所属している歯科医師がいる
③ホームページに親知らず情報が充実している
④検査や説明をしっかり行ってくれる
⑤抜歯後の過ごし方を丁寧に教えてくれる
信頼できる歯医者なのか確信が持てないときには、セカンドオピニオンを利用するのもおすすめです。
詳しくは、以下の記事を参考にしてみてくださいね!
疲れると痛い親知らずの結論
それでは最後に、疲れると痛い親知らずについて重要なポイントを簡単におさらいしていきます。
疲れを感じると親知らずが痛くなる原因は、「身体の抵抗力が落ちる」ことが関係しています。
ただし、疲れが取れて痛みが無くなったからといって、親知らずを放置するのはおすすめできません。
なぜなら、
①大切なライフイベントで痛みや腫れが再発しやすい
②痛みや腫れが徐々に酷くなる可能性がある
③発熱など全身にも悪影響が出る
④炎症が起きていると、痛くてもすぐに抜けない
⑤隣接している歯に悪影響を与える可能性がある
⑥口臭の原因になっている可能性がある
の6つの理由から、一度でも痛みや腫れを感じたことがある親知らずは、早く抜いたほうが良いケースが多いからです。
もし親知らずを抜くのが怖くて歯医者に行くのを躊躇している場合には、
①3DCTの検査設備が整っている
②日本口腔外科学会に所属している歯科医師はいる
③ホームページに親知らず情報が充実している
④検査や説明をしっかり行ってくれる
⑤抜歯後の過ごし方を丁寧に教えてくれる
の5つのポイントを満たす口腔外科に精通した歯医者で相談をしてみましょう!
以上、今回は疲れると痛い親知らずについて解説しました。
当院では、「3DCTの検査設備」や「日本口腔外科学会の認定医」など患者さまに安心して親知らずを抜いていただける環境を完備しております。
もしご不安が強い場合には、事前にしっかりカウンセリングの時間を取ることも可能です。
お悩みの際は、お気軽にお声がけください!
さいたま市・戸田市で治療をお考えなら北戸田COCO歯科へ