親知らずは2本同時に抜歯できる?3つの注意点&歯医者選びのポイント
- 2021.06.01
親知らずを抜こうと決心したとき、悩んでしまうのが
一度にまとめて抜けるものなのか?
あえて1本ずつ抜くものなのか?
ではないでしょうか?
このうち2本同時にまとめて抜歯する場合には、いくつかの注意点や歯医者選びのポイントを先に知っておくのがおすすめです。
そこで本記事では、大学病院レベルの難抜歯も可能な北戸田COCO歯科が、
- 親知らずを2本同時に抜歯する場合の注意点
- 2本同時に抜歯した際の費用や時間
- 2本同時に抜歯する場合の歯医者の選び方
の順に、親知らずをまとめて抜きたいと考えている方に役立つ情報を紹介していきます。
「仕事や育児が忙しいから、一気に抜歯したい」と考えている方は、ぜひ参考にしてくださいね!
【執筆・監修者】田口 耕平
北戸田COCO歯科 院長
日本補綴歯科学会所属
日本接着歯学会所属
日本口腔インプラント学会所属
【詳しい経歴はこちら】
親知らずは2本同時に抜歯できる?3つの注意点
結論からお伝えすると、親知らずを2本同時に抜歯するのは可能です。
ただし、
- 下顎の左右親知らずの抜歯は別日に行うケースが多い
- 1本だけ抜くよりも痛みや腫れの症状が出やすくなる
- 生え方によっては同時抜歯が難しくなる
といった3つの注意点があります。
それぞれどういうことか、詳しく解説しますね!
①下顎の左右親知らずの抜歯は別日に行うケースが多い
親知らずを2本同時に抜歯する際の1つ目の注意点は、「下顎の左右親知らずの抜歯は別日に行うケースが多い」です。
なぜなら、同時に抜歯をした際に両側が腫れてしまうと、気道が締め付けられて呼吸がしにくくなるリスクがあるからです。
また、下顎の左右同時抜歯が必要な場合には、入院が必要になることも珍しくありません。
そのため当院では、下顎左右2本の親知らず抜歯は別日にご予約をお取りいただくようにお願いしております。
ただし、
- 上下2本の親知らず
- 上顎左右2本の親知らず
については、同日にまとめて抜くことができますので遠慮なくお声がけください^^
②1本だけ抜くよりも痛みや腫れの症状が出やすくなる
親知らずを2本同時に抜歯する際の2つ目の注意点は、「1本だけ抜くよりも痛みや腫れの症状が出やすくなる」です。
2本抜くということは、当然痛みや腫れが出る箇所が2倍になるということ。
1本だけ親知らずを抜くよりも、痛みや腫れを強く感じやすくなります。
痛みや腫れを極力抑えたい場合には、1本ずつ抜くことを検討するのもおすすめでしょう!
③生え方によっては同時抜歯が難しくなる
親知らずを2本同時に抜歯する際の3つ目の注意点は、「生え方によっては同時抜歯が難しくなる」です。
一口に親知らずと言っても、
- 正常にまっすぐ生えている
- 横向きや斜めに生えている
- 埋もれた状態で生えている
では、抜歯時の難易度や抜き方が大きく異なります。
そのため、どのような生え方をしているかによって、同時抜歯が可能か否かが変わってくるケースが多いです。
当院の場合は、埋もれた状態で生えている場合以外は、どのパターンでも通常は同時抜歯ができます。
詳しくは検査してみないとわからないことも多いので、気になる場合にはぜひ一度ご相談くださいね^^
では次に、親知らずを2本同時に抜歯した際の費用や時間について詳しくお話していきます。
親知らずを2本同時に抜歯した際の費用や時間は?
親知らずを2本同時に抜歯した際の費用は、以下のとおりです。
- 総額(2本):約9,700円
- 内訳:検査・初診代約3,200円 + 処置代約6,000円 + 薬代約500円
※上記は目安です。親知らずの生え方により、費用が異なります。
※親知らずが横向きや斜め・神経に近い場合は、CT撮影が必要になるケースがあります。CT費用は約3,500円(保険)です。
抜歯時間は個人差はありますが、正常に生えている親知らずは2本あたり10分~15分程度で抜けるケースが多いです。
また、
- 2本とも横向きや斜めに生えている
- 麻酔の効きが悪い
場合などは、30分~60分程度かかることもあります。
では次に、親知らずを2本同時に抜く場合は、どんな歯医者を選ぶのがおすすめかについてお話していきます。
親知らずを2本同時抜歯するなら!歯医者選びの4つのポイント
同じ歯医者の看板を掲げていても、得意分野はそれぞれ異なります。
2本の親知らずを同時に抜歯する際に、
- 抜歯にかかる時間を短くしたり
- 痛みや腫れを軽減したり
するためには、
- 日本口腔外科学会所属の歯科医師がいる
- 3DCT検査の設備がある
- インフォームド・コンセントを徹底している
- 歯の移植も行える
の4つのポイントをおさえた歯医者を選ぶのがおすすめでしょう。
それぞれどういうことか、詳しくお話していきますね!
①日本口腔外科学会所属の歯科医師がいる
親知らずを2本同時に抜歯する場合は、「日本口腔外科学会に所属する歯科医師がいる」歯医者を選ぶのがおすすめです。
なぜなら、日本口腔外科学会に所属する歯科医師は、口腔外科の分野に積極的に取り組んでいるケースが多いからです。
もちろん、日本口腔外科学会に所属していることだけが「信頼の証」にはなりません。
ただし、一定レベル以上の抜歯技術や知識を有した歯科医師を探したい場合には良い指針になるでしょう。
ちなみに、当院には「日本口腔外科学会の認定医」が在籍しています。
②3DCT検査の設備がある
親知らずを2本同時に抜歯する際の歯医者選びの2つ目のポイントが、「3DCT検査の設備がある」です。
通常のレントゲン設備は、どこの歯医者にもおいてあります。
しかし、三次元の画像診断が可能な3DCTをおいている歯医者は限られているのが現状です。
3DCTは抜歯の難易度や神経の位置を的確に把握して、より安心・安全な抜歯を行うのに非常に役立つ検査設備になります。
2本同時抜歯の場合も、3DCTの設備がある歯医者を選んだほうが精度の高い診断を受けられるでしょう。
当院もより安全・確実な抜歯を行うために、3DCTの検査機器を導入しておりますのでご安心ください!
③インフォームド・コンセントを徹底している
親知らずを2本同時に抜歯する際の歯医者選びの3つ目のポイントが、「インフォームド・コンセントを徹底している」です。
インフォームド・コンセントとは「事前説明をして同意を得る」という意味ですが、抜歯も外科処置である以上、リスクがゼロではありません。
そのため、事前説明を丁寧に行い同意を得て、患者さまが納得した状態で治療をスタートしてくれる歯医者で治療を受けるのがおすすめです。
ちなみに、当院は即日抜歯でも”いきなり抜く”といったことはありません。
どんな場合でも、インフォームド・コンセントを徹底しておりますので、ご安心いただければ幸いです。
④歯の移植も行える
親知らずを2本同時に抜歯する際の歯医者選びの4つ目のポイントが、「歯の移植も行える」です。
例えば、虫歯や歯周病などで歯を失ったときの基本的な治療法は、
- ブリッジ(連結した被せ物)
- 入れ歯
- インプラント
の3つですが、歯牙移植(親知らずを移植する方法)が可能な歯医者では治療の選択肢が増えます。
歯牙移植には、
- 自分の歯と同じ感覚で噛める
- 周囲の歯に負担を与えにくい
- 条件を満たせば、保険適用になるので治療費が安価
といったメリットがあるので、親知らずの抜歯を検討するのであれば歯牙移植が可能な歯医者を選んでおくのがおすすめでしょう!
親知らずは2本同時に抜歯できる?の結論
それでは最後に、親知らずを2本同時に抜歯する際の重要なポイントを簡単におさらいします。
結論からお伝えすると、親知らずを2本同時に抜歯するのは可能です。
ただし、
①下顎の左右親知らずの抜歯は別日に行うケースが多い
②1本だけ抜くよりも痛みや腫れの症状が出やすくなる
③生え方によっては同時抜歯が難しくなる
といった3つの注意点があります。
2本同時抜歯する際にかかる費用は、総額で9,700円前後です。
正常に生えている親知らずであれば、2本であってもほとんどの場合10分~15分ほどで抜けます。
また、患者さまの負担を減らすためにも親知らずを2本同時に抜く場合には、
①日本口腔外科学会所属の歯科医師がいる
②3DCT検査の設備がある
③インフォームド・コンセントを徹底している
④歯の移植も行える
の4つのポイントを満たす歯医者を選ぶのがおすすめになります。
以上、今回は親知らずを2本同時に抜く場合の注意点や歯医者選びのポイントを紹介しました。
親知らずを2本同時に抜きたいというご希望がある場合には、遠慮なくご相談くださいね^^
さいたま市・戸田市で治療をお考えなら北戸田COCO歯科へ