【決定版】親知らずはどこで抜く?歯医者選びのポイントを歯科医師が解説
- 2021.04.01
「親知らずを抜きたい!」と思ったときに、
いつものかかりつけ医で抜いても大丈夫かな?
どこで抜いても、そんなに変わらないのかな?
などが気になることがありますよね。
結論からお伝えすると、簡単な抜歯であれば基本的にはどこで抜いても問題ないケースが多いです。
ただし、一定以上の難しい抜歯は、どこで抜くかを慎重に選んだほうが患者さまの負担が少なくなる可能性が高くなります。
とはいえ、一般の方がどこで抜くかを選ぶのは難しいですよね。
そこで本記事では、はじめて親知らずを抜く人にも分かりやすいように、
- 大学病院レベルの抜歯もできる
- 口腔外科担当医が在籍する北戸田COCO歯科が
- 「親知らずを抜く際の歯医者選びのポイント」を
徹底解説していきます。
ぜひ参考にしてくださいね!
【執筆・監修者】田口 耕平
北戸田COCO歯科 院長
日本補綴歯科学会所属
日本接着歯学会所属
日本口腔インプラント学会所属
【詳しい経歴はこちら】
親知らずをどこで抜くかが重要になる2つの理由
冒頭でもお伝えしたとおり、難易度が低い親知らずはどこでも抜くことができます。
具体的には正常にまっすぐ生えている場合あれば、一般的な歯医者でも問題なく抜けるケースが多いでしょう。
逆に、
- 斜めまたは横向きに生えている
- 親知らずが歯ぐきに埋もれている
- 歯の根が大きく曲がっている
- 虫歯が進行している
- 全身疾患がある
などの難易度が高い親知らずに該当する場合は、注意が必要です。
なぜなら、難易度が高い親知らずは、
・リスク管理
・痛みや腫れの軽減
の観点から、経験が浅い歯科医師が抜歯を行うとトラブルを引き起こす可能性があるからです。
どういうことか、それぞれ詳しくお話していきますね。
リスク管理
簡単な親知らずも例外ではありませんが、難しい親知らずを抜歯する際は以下のようなリスクがより一層高まります。
- 唇や舌に神経麻痺が出る
- 顔に内出血が出る
- 口と上顎洞がつながってしまう
- 多量の出血が出る
そのためリスク管理の観点から、難しい親知らずは口腔外科に精通した歯科医師に抜歯してもらうのが安心です。
痛みや腫れの軽減
抜歯後の痛みや腫れを軽減できるかも、歯科医師の経験や技術力が大きく関係します。
というのも、ある程度の経験や技術力がある歯科医師であれば、
- より短時間で
- 安全確実に
- 親知らずを抜く方法を
選択してくれるからです。
結果的に親知らずを抜く部位へのダメージが少なくなるので、抜歯後の痛みや腫れも軽減されます。
では次に、親知らずをどこで抜くか迷ったときに行きたいおすすめの場所についてお話していきますね。
親知らずはどこで抜くのがおすすめ?3つの場所を比較
親知らずをどこで抜くか迷った場合には、まず「口腔外科担当医がいる歯医者」に行ってみるのがおすすめです。
なぜなら、1番はじめに親知らずに精通した歯科医師に状態を見てもらうことで、
- 正確な診断を受けた上で
- 難易度に合わせた
- 安全確実な抜歯を同じ歯医者でしてもらえる
可能性が高いからです。
とはいえ、
・一般歯科
・口腔外科担当医がいる歯医者
・大学病院
の違いは知っておいても損はありません。
この後にそれぞれの特徴を詳しく紹介していくので、合わせて参考にしてみてくださいね!
一般歯科
一般歯科ではほとんどの場合、正常にまっすぐ生えている親知らずであれば問題なく抜いてもらえます。
ただし、
- 歯ぐきを切開する
- あご骨を削る
などの外科的処置が必要になるケースでは、状態に合わせて口腔外科または大学病院に紹介されるパターンも多いです。
そのため、「1つ目の歯医者で抜けなかった」といった事態を避けたい方は、最初から口腔外科担当医がいる歯医者に行くのがおすすめでしょう。
口腔外科担当医がいる歯医者
口腔外科担当医がいる歯医者では、ほとんどの親知らずを抜けるケースが多いです。
ただし、一口に口腔外科担当医がいる歯医者といっても、
- 歯科医師の経験が浅い
- 大学病院レベルの親知らずは抜けない
など、歯医者や担当医によって大きな違いがあるので注意しましょう。
安全確実に親知らず抜歯ができる歯医者を見極める方法は、『次の章』で詳しく紹介していくので読み進めてみてくださいね!
大学病院
大学病院では、口腔外科担当医がいる歯医者でも抜けない親知らずを抜いてもらえます。
例えば当院では、大学病院レベルの難しい親知らずも抜くことができますが、
- 心臓病や重度の糖尿病などの全身的なリスクが非常に高い方(通常の高血圧などは問題ありません)
- 極度の歯科恐怖症で、抜歯時に全身麻酔が必要な方
- 親知らずを抜歯する際に、神経や血管を損傷する可能性が非常に高い方
などの場合には、大学病院等の専門機関を紹介させていただくことがあります。
大学病院で抜くことになるかは、検査をしてみないと分からないケースが多いです。
紹介状がない状態で最初から大学病院に行ってしまうと、特別料金がかかってしまうので注意してくださいね!
では次に、親知らずをどこの歯医者で抜くか迷った際にチェックしたい具体的なポイントを紹介していきます。
親知らずはどんな歯医者で抜く?3つのチェックポイント
親知らずをどこの歯医者で抜くか比較検討する際には、
①3DCTの検査設備が整っているか
②日本口腔外科学会に所属している歯科医師はいるか
③ホームページに親知らず情報が充実しているか
の3つのポイントをチェックするのがおすすめです。
どういうことか、一つひとつ紹介していきますね!
3DCTの検査設備が整っているか
親知らずを抜歯する歯医者選びの1つ目のポイントは、「3DCTなどの検査設備が整っているか」です。
なぜなら、3DCTは立体的な画像診断が可能になるため、通常のレントゲンでは見えない
- 神経の通り方
- 歯の根の形
- 歯周病の進行具合
を正確に把握できるからです。
高画質で鮮明な画像診断が可能になれば、より安全確実な親知らず抜歯ができます。
どこで親知らずを抜くか迷った際には、歯医者の公式サイトなどでまずは設備を確認してみましょう!
日本口腔外科学会に所属している歯科医師はいるか
2つ目のチェックポイントは、「日本口腔外科学会に所属している歯科医師はいるか」です。
日本口腔外科学会とは、歯科の中でも「口腔外科」を積極的に学んでいる歯科医師が所属している学会になります。
もちろん日本口腔外科学会に所属している歯科医師が、全員無条件に信用できるという意味ではありません。
しかし、担当医の親知らず抜歯の技術を見極める際には良いポイントになります。
ちなみに当院の口腔外科担当医は、日本口腔外科学会所属の認定医になります。
ホームページに親知らず情報が充実しているか
3つ目のチェックポイントは、「ホームページに親知らず情報が充実しているか」になります。
歯医者と一口に言っても、それぞれ在籍する歯科医師によって得意分野が異なります。
難易度の高い親知らずは、すべての歯医者で抜けるわけではありません。
積極的に親知らず情報を発信している歯医者で抜歯したほうが、患者様の負担が少なくなる可能性が高くなります。
どこで抜くか迷った場合には、行きたい歯医者の公式サイト情報をぜひ事前に確認してみてくださいね!
では次に、親知らず抜歯の料金について紹介していきます。
Q.親知らずをどこで抜くかで料金は変わる?
A.変わりません。
親知らず抜歯は健康保険が適用されるため、全国どこの歯医者でも同じ料金で親知らずを抜けます。
ただし、料金は親知らずの難易度によって異なります。
具体的には、目安として以下の費用がかかるケースが多いです。
▼親知らず抜歯の料金(目安)
抜歯の難易度 | 費用 |
簡単な抜歯 | 約1,000円~1,500円 |
難しい抜歯 | 約1,500円~5,000円 |
- 1:上記は薬代込の料金です。
- 2:3割負担の場合の料金になります。
- 3:初診時には別途、初診料や検査料が約3,000円ほどかかります。
- 4:お口の状態によって、上記の金額は前後します。
親知らずをどこで抜くか迷った際の結論
では最後に、親知らずをどこで抜くか迷った際に重要になるポイントを簡単にまとめていきます。
正常にまっすぐ生えている親知らずは、通常はどこの歯医者でも抜けます。
ただし、難易度が高い親知らずは、
・リスク管理
・痛みや腫れの軽減
といった観点から、歯医者選びを慎重に行うのがおすすめです。
具体的には、口腔外科担当医が在籍している歯医者を選んだほうがどんなケースでも対応してもらいやすいでしょう。
また、具体的な歯医者選びのポイントとしては、
・3DCTの検査設備が整っているか
・日本口腔外科学会に所属している歯科医師がいるか
・ホームページに親知らず情報が充実しているか
の3つを意識して、比較検討するのがおすすめでしょう!
以上、今回は”親知らずをどこで抜くか”といったテーマで患者さま向けの内容を紹介しました。
「他にも聞きたいことがある」「一度親知らずの状態を見てほしい」といった場合には、当院まで遠慮なくご相談ください!
口腔外科担当の歯科医師が、丁寧にお話をお伺いできればと思います^^
さいたま市・戸田市で治療をお考えなら北戸田COCO歯科へ